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ヒゲ脱毛の基礎知識

家庭用針脱毛器ワンタッチ・ホームエレクトロリシスを買ってみた

更新日:

僕は乳輪から1本太めの毛が生えていて、いつも毛抜きで処理をしていました。

この毛は抜くと埋没毛になってしまうので永久脱毛したかったのですが、皮膚が薄く色素が濃い乳輪部分をレーザー脱毛してくれる病院はないんですよね。

乳輪まわりまでならしてもらえるのですが、多分、僕の乳首毛の位置はアウトです。

 

となると、肌の色や毛の色の影響をうけないニードル脱毛(絶縁針脱毛)での脱毛となるのですが、たかだか1本で病院に行くというのも。

1本だけなのに、血液検査代や、針代、診療費がかかることを考えるとコスパは悪いです。

 

そこで、もっと手軽になんとかできないものか…と探しまわっていると海外には家庭用の針脱毛器があることを知りました。

これなら、乳首毛のほかに、病院ではやっているところの少ない眉下の脱毛や、医療レーザー脱毛では脱毛できなかった白髪のヒゲの脱毛ができるかも?

と思いさっそく購入してみることにしました。

 

使用して10日ほど経ちましたので、体験レポートをしていきたいと思います。

ニードル脱毛の仕組みや、全国の絶縁針電気脱毛を取り扱っているクリニックの情報は『ニードル脱毛の値段比較・受けられるクリニックの紹介』をご覧ください。

ONE TOUCH HOME ELECTROLYSISとは?

ONE TOUCH HOME ELECTROLYSIS(ワンタッチ・ホームエレクトロリシス)は家庭で使用できるニードル脱毛器です。

ニードル脱毛は、高周波脱毛、電気分解法、ブレンド法の3つの脱毛方法があり、ワンタッチ・ホーム「エレクトロリシス」の名前の通り電気分解法で脱毛効果をはかります。

 

電気分解法は、毛穴に差し込んだ針に微弱の直流電流を流すことにより組織液(毛穴の中の水分)を電気分解し、電気分解によりできたアルカリ液によって毛球・毛乳頭を死滅させる脱毛方法です。

必要な通電時間が高周波脱毛やブレンド法に比べ長く、痛みも強いのですが、確実性は高いとされています。

電気分解法の歴史は古く、1875年に逆さまつげの治療としてはじまりました。

ニードル脱毛の元祖と言える脱毛方法ですね。

 

写真が今回購入したワンタッチ・ホーム エレクトロリシスです。
(2018年2月に購入)

内容は、電池が入っている本体と、コードでつながったプローブを収納するペン状のもの(以下、ペン)のみです。

ペンにははじめから針が1本セットされていて、替えの針が本体のペンを収納する箇所の下にあります。

ペンにあるレバーをスライドさせると針が出てくる仕組みです。

針は病院で使われているような絶縁針ではありません。

 

本体左側のつまみは電流を調整する電流調節ダイヤルです。

出力のつまみはカチッカチッと動くのではなく、「本当に電流がかわるのか?」と思うくらいグラグラでゆるゆるです。

届いた状態では、つまみが最大出力を過ぎた所まで回っていて戻らなかったので、力ずくではめ込むように戻しました。

 

こちらが裏側の電池ケースの写真です。

電源は9Vの乾電池1つです。

久々にこのタイプの電池を見ました。

 

針を出した状態です。

毛穴に刺すので当然ですが、針も細いですね。

少しの曲がりなら整えれば使えますが、慎重に扱わないとすぐ使い物にならなくなりそうです。

といいますか、届いた状態ですでに少し曲がってました。笑
(問題なく使えました。)

 

 

届いた時は、箱も潰れて薄汚れていて、説明書はなぜか同じ内容のものが2枚。

説明書の1枚はカッターで切られていました。

全体的に非常にシンプルというか雑といった印象です。

日本のアマゾンでは、平行輸入品で「Clean and Easy Deluxe Home Electrolysis」といった同類の商品が売られています。

僕が買った「ONE TOUCH HOME ELECTROLYSIS」との違いは、付属のピンセットの有無と、多少のデザインの違いのようです。

 


こちらがアマゾンで購入することのできる家庭用針脱毛器です。

うーん…レビューがあまり良くありません。笑

ONE TOUCH HOME ELECTROLYSISの購入方法

上の「ONE TOUCH HOME ELECTROLYSISとは?」でもお話しましたが、日本のアマゾンでも買うことができます。

ですが、針がすぐ曲がる、出力0にしても通電しっぱなし、腫れる、など悪い口コミも目立ちます。

これで、1万円は出したくないな…。

と思い、僕はアメリカのアマゾンで購入することにしました。

海外のアマゾンはクレジット払いでは日本円に換算して請求がくるので心配はいりません。

値段は日本への送料をいれても5,000円程度と半額です。

しかし、購入後2週間たっても発送の連絡はなし。

 

3週間ほどたって、「ソーリー!在庫切れです。」といった主旨のメールが来ました。

ですが、商品ページを見ると在庫はあるようだったので、再度購入しようとすると日本への発送はできないとの表示がでるようになってしまいました。

 

米アマゾンでの購入が絶たれてしまったので他に購入できるサイトはないか探していると、ebayという海外オークションサイトでもワンタッチ・ホームエレクトロリシスが購入できることを発見。

ebayとは世界最大のオークションサイトで、オークション形式ではなく通販としても利用ができ、米アマゾン同様に日本円で購入ができます。

ワンタッチ・ホームエレクトロリシスの出品も多く、出品者によっては日本への発送もしてもらえます。

ただし、注意点としては、ebayには中古品の針脱毛器の出品も多くありましたのでお気をつけてください。

中古品は衛生面・感染症リスクが心配ですからね。

僕は、こちらのリンク先の出品者から購入しました。

ebay-ワンタッチ・ホームエレクトロリシス

為替レートの変動もありますが、僕が買ったときの料金は日本円で1,800円ほど、送料をいれると4,000円ちょっとで買うことができました。

発送も早く2週間ほどで到着。

出品者の評価も高く、新品かつ、日本への発送も可能、調べた限りでは最安値だと思います。

 

ONE TOUCH HOME ELECTROLYSISの使い方

まずは、脱毛に必要な道具の説明から、ワンタッチ・ホームエレクトロリシスの本体の機能の説明、脱毛の手順を説明したいと思います。

必要な道具

・ワンタッチ・ホームエレクトロリシス本体

・食塩水

・消毒液

・ピンセット

以下が本体以外に必要な準備となります。

食塩水

食塩水は施術箇所に塗るのではなく、プローブにある金属プレートを触るときに指先を湿らし通電させるために使います。

毛穴に針を差し込んだ後、湿った指で金属バンドへタッチすることにより通電するといった仕組みですね。

ですので、食塩水の量は必要ありません。

濃度は、コップ1杯に小さじ半分ほどです。

体感では濃いほど通電がよくなりますが、塩の分量は神経質にならず、おおよそで大丈夫です。

消毒液

消毒液は、施術の度に毛穴と針を消毒します。

僕は、無水エタノールに水を加え使用しています。

無水エタノールは、ブーツのカビ落としや、精密機械のふき取り、汚れ落としなどに活躍しているので、僕は常備していますが、
使用用途のない方は、はじめから希釈してある消毒液の方が安く済むと思います。

脱毛時には毛穴から白い泡のようなものも出てきて針につきますし、皮膚も腫れるほどダメージがあるので、ふき取りは必ず準備してください

 

無水エタノールは薬局で1,000円ちょっとで売っています。

※無水エタノールを使用する場合は、水で希釈し60~80%の濃度にすると消毒効果が高まります。

ピンセット

通電後の毛を抜き取るために使います。

脱毛がしっかり出来ていると少しの力でプツッと抜けるので、くわえは気にせず100円均一で売っているような安い毛抜きでも大丈夫です。

ワンタッチ・ホームエレクトロリシスの本体の説明

電流調節ダイヤル

0~10の出力があり4が標準的な目盛りとなります。

説明書には、はじめのうちは1ではじめてみましょうと書いてありますが、アマゾンレビューにある通り、0でも通電しますし実際0のままで脱毛できました…。

金属プレート

ペン状の部分と電池が入った本体の2箇所についています。

どちらかに食塩水で濡れた指で触れると通電します。

脱毛時は針を毛穴に刺してから通電させるのですが、毛穴に針を刺そうと集中していると、うっかり指がペン中央の金属プレートに触れてしまうことがあります。

そうなると、しっかり毛穴に入れる前に通電してしまい、痛みで毛乳頭深くまで針をさせていなかった。

ということもあったので、僕はペンの金属バンドはセロハンテープで覆って、本体の金属バンドのみ使っています。

スライドレバー

スライドさせるとペンの先から針が出ます。

脱毛時以外は針をしまっておけるので、針が曲がることを防ぐことができます。

購入時にはスライドバーの下にシールが貼って、スライドさせるとシールがめくれるので、新品か中古品か分かるようになってました。

脱毛の手順

毛は2~3mm以上伸びている状態でおこないます。

毛が長すぎて針が刺しづらいようであれば、適当な長さにカットして構いません。

まず、

電流調節ダイヤルをまわします。

針と毛穴を消毒液を染み込ませた脱脂綿でふき取ります。

毛の流れに沿って、毛穴に針を差し込みます。

金属プレートに塩水で湿らせた体の一部(指など)を接触させます。

電流が流れるとピリピリと痛みを感じます。
痛みを感じたらゆっくり15秒数えます。

15秒たったら針を引き抜き、毛抜きで毛を挟みひっぱります。

この時、ほとんど力をかけずに抜けたら脱毛完了です。

僕は、利き手でペンを持ち、針が奥までしっかり差し込めたら、もう一方の手で、金属バンドをタッチして脱毛しています。

この際、針に食塩水が垂れてきてしまうと脱毛の効果がなくなってしまうので、ペンの金属バンドを触る場合には指の濡れ過ぎに注意していただくか、本体についている金属バンドをタッチするようにしてください。

上の金属プレートの説明でも書きましたが、ペンの金属バンドはテープで覆い通電しないようにして、本体の金属バンドの上に多めに食塩水を垂らしておいてタッチするようにすると、何度も指を濡らし直さずに済みスムーズです。

手の毛の脱毛など、両手が使えない部位の場合にも、本体の金属バンドに食塩水を垂らしておいて足の指で触れるなどするとよいと思います。

基本的な使用方法は上記となります。

付属の説明書は英語ですが、日本語訳の説明書をホームページにのせてくれている方がいます。
より詳しいワンタッチ・ホームエレクトロリシスの使用方法はこちらの説明書をご覧ください。
http://wa.to/electrolysis/OTHE_man/

脱毛後の経過

※綺麗な画像ではありませんので注意して読み進めて下さい。

僕は、眉の下や眉間も脱毛するつもりでしたが、色素沈着した場合のリスクが高いので、まずは足の親指の毛で実験してみることにしました。

これが、脱毛前の僕の足です。

左足の親指に15本程の毛が生えています。

次に脱毛直後の様子です。

15本脱毛して4本抜けました。

思ったより抜けないものですね。

技術不足でしょうか…。

ニードル脱毛の痛みはレーザーより痛く、ビリビリと刺すような痛みです。

痛みのせいなのか電気を流すせいか、施術中に指が痙攣してしまいます。

技術的にも、綺麗に奥まで針を刺すのが難しく、初回は15本の毛を処理するのに1時間以上かかってしまいました。

脱毛直後はこのように水ぶくれになります。

この時は、水ぶくれのみですが、翌日、赤い斑点になっていました。

 

続いて、初回の施術から72時間経過した写真です。

まだ、赤い斑点となり残っています。

エステサロンに体験ヒゲ脱毛しに行った知人も似たような斑点ができていたのを思い出します。
(結局、彼は脱毛出来ておらずヒゲが生えてきていました。)

レーザー脱毛では、数時間で赤みが引きますが、ニードル脱毛はダウンタイムが長いですね。

 

そして、初回から72時間後、2回目の施術をおこないました。

2回目の施術後の写真です。

今回は2本抜けました。

まだ、毛が残っていますが、通電しても抜け切らなかった毛です。

毛が抜け残った場合には、説明書通り、「ひとつの毛穴で最大で2回まで」という回数を守り、次回に持ち越した方がよいです。

僕は、乳首毛の脱毛がうまくいかず4回ほど通電させてしまったのですが、気づいたらぽっかり穴があいたように焼けどをしてしまいました。

脱毛時には抜けなくても、翌朝には抜けていた毛もあったので、深追いはせず辛抱強く長い目で脱毛した方がよいと思います。

脱毛開始から10日、4回目の施術をし24時間ほどたった状態です。

4回目になってようやく脱毛の動作に慣れ、1本1分くらいで処理できるようになりました。

この時は1本だけ抜けました。

毛がまだ残っていて、あまり2回目と変わりが無いですね。

ほかに体験されている方によると、ニードル脱毛はレーザー脱毛と同じく、毛の成長期にしか効果がなく、休止期の毛が多いはじめのうちは中々脱毛が進まないとのこと。

休止期の毛は、毛穴の深くまで針が届かない上に、毛が毛穴に固着していてなかなか抜けないそうです。

毛の成長期の割合は体の部位によってかわりますが、およそ20%ほど。

そう考えると、抜けた毛の量は問題ないのかもしれません。

ほかに、1回目の施術より痕が酷くなってしまっています。

このことから、毛周期、肌の回復を考えると施術間隔は48時間よりもっと長くあけたほうがいいかもしれません。

4回目の施術から2週間弱、はじめの施術から3週間経過した状態です。

2~3週間で、ようやく痕が消えてきました。

乳輪に空いた穴もカサブタになったあと、無事に回復しました。

ヒゲ脱毛にもワンタッチ・ホームエレクトロリシスは使えるのか?

僕は、湘南美容クリニックのレーザー脱毛でヒゲの脱毛は完了しているので20本ほどしかはえていないのですが、3本ほど通電させてみました。

鏡越しなので難しいかと思ったのですが、毛穴に針を刺すのは意外と簡単です。

施術した箇所はあご先で、痛みは足の指に比べ50%増しといったところです。

ビリビリとした痛みと、怪我をした時のようなジンジンと響く痛みが同時にくるような感じですね。

あご先なので耐えられますが、鼻下だと体が勝手に反射してしまうかもしれません。

足で何度も練習をして慣れていたおかげか、あごは翌日に少し赤みが残る程度で痕にはならずにすみました。

ただ、痕に残るか残らないかは微妙な匙加減に感じます。

顔に使用する場合はリスクを承知し、練習を繰り替えして痕にならない出力や通電時間を把握してからおこなって下さい。

まとめ

ワンタッチ・ホームエレクトロリシスの体験レポートでした。

ニードル脱毛は施術が難しく、期待していたほど効果が実感できませんでした。

痛みが強く、ダウンタイム(施術後の赤み)が長いのもネックですね。

ただ、白髪に使え、レーザーで脱毛できない箇所も脱毛できる家庭用脱毛器はワンタッチのみだと思います。

基本的に、リスクの高いニードル脱毛は病院でおこなうことをおすすめしますが、ニードル脱毛ができる病院って全国に30院程度と少ないんですよね。

眉下や白髪も脱毛したいので、今後、根気よく続けて、またレポートしたいと思います。

あなたの脱毛の参考にしていただければ幸いです。

 

 

※2018年7月12日追記

はじめて使用して4ヶ月ほどたちましたが、脱毛はできるものの再生する毛も多く、確実性もレーザー脱毛に劣る印象です。

施術の痕も残りやすく、2ヶ月ほど経過してもうっすら色素沈着している部分もあります。

顔への使用はおすすめできません。

※2020年5月30日追記

半年~1年くらいで再生してしまう毛も多く、あまりおすすめできません。

 

壊れた際、分解・針交換をしましたので、レポートを追加します。

内部構造の参考に、よろしければ関連記事をご覧ください↓

 

 

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