ヒゲのレーザー脱毛を受けると、10日程で髭がポロポロと抜け落ちるポロ期が来ると聞いたことがある方も多いかと思います。
洗顔の後に、タオルに抜けた髭が沢山ついていた。
ポロ期の後はツルツルになるから快適。
なんて、口コミを見かけることもあります。
実は、このポロ期は1回目の脱毛では起こらない事も多く、脱毛機の種類によってはほとんどポロ期が起こらないものもあります。
ポロ期が無くとも、しっかり脱毛効果はあるのですが、普段通り生えてくると心配になりますよね。
というわけで、今回はポロ期が起こる理由や、ポロ期が起こりづらいケースなど詳しく解説して行きたいと思います。
ポロ期とは?
ポロ期を理解するためには、まずレーザー脱毛の仕組みを知らなければなりません。
ヒゲのレーザー脱毛は髭を剃った状態でおこないますが、まだ皮膚内にはこれから生えてくる髭が埋もれています。
この埋もれている毛が、レーザー光を吸収し発熱することによって、周囲の毛の生成に関わる細胞に熱ダメージを負わせ、脱毛の効果を得ることが出来ます。
では、なぜポロ期が来るのかというと、熱を吸収し炭化したヒゲが体外に排出されるためです。
レーザー脱毛は瞬間的に250℃近い熱を与えますので、表皮内のヒゲは皮膚組織との繋がりの切れた燃えかすになります。
身体にとっては異物となるわけですが、その異物となったヒゲが、肌の新陳代謝により少しづつ押し出されていきます。
その押し出され抜け落ちる期間がおよそ10日から2週間頃になりますので、この期間がポロ期と呼ばれるのです。
新陳代謝に依存するため、ポロ期の来る時期は個人差がありますし、使用するレーザーの種類や出力によってはレーザーを打った瞬間に毛穴から毛が飛び出すこともあります。(ポップアップ現象)
このポロ期が来ると、一時的に髭のないツルツルな状態になりますが、ポロ期から1ヶ月ほどすると再び髭が生えそろいます。
この時に、生えてこなかった髭が永久脱毛できたヒゲとなります。
ポロ期は必ず来るわけではない
ポロ期はレーザー脱毛をしたからといって必ず起こるものではありません。
では、どのような場合にポロ期が起こりづらいのか解説します。
ポロ期になりづらい脱毛機もある
ポロ期は、瞬間的に250℃に加熱され炭化した皮膚内の髭が、新陳代謝によって体外に排出される現象と説明しましたが、このポロ期が起きない脱毛機もあります。
蓄熱式(SHR式)という比較的新しいレーザーの照射方法なのですが、従来機とは違い瞬間的に熱を加えるのではなく、弱い出力でレーザーを連続照射し70℃ほどの温度を保ち細胞にダメージを負わせます。
これにより、メラニン色素の薄い産毛などにも効果が期待でき、色黒肌にも照射可能性、赤みや痛みが少ないなどのメリットが得られます。
ただ蓄熱式脱毛は、毛根を焼く照射方法ではなく、バルジ領域という新しい毛の生成に関わる細胞を破壊するため、今生えている毛は成長を続け、次に生えてくる毛に効果のある脱毛方法になります。
ですので、ポロポロと髭が抜け落ちる事は少なく、すぐには効果を実感できないといったデメリットがあります。
代表的な蓄熱式脱毛機
メディオスターNeXT PRO |
ドイツ アスクレピオン社製 |
ソプラノ、ソプラノアイス、ソプラノアイス・プラチナム |
イスラエル アルマ社 |
蓄熱式脱毛器の特徴としては、ジェルを塗り肌の上を滑らせるように連続でレーザーを当てていきます。
ゴリラクリニックの公式動画ですが、このように蓄熱式脱毛機は滑らしながら照射をおこないます。
ポロ期の起きやすい従来機(HR式)では、バシン!バシン!と1ショットづつレーザーを打ちますので、脱毛機を見ずとも施術方法で判別は可能です。
関連記事:『ヒゲ脱毛の強い味方メディオスターNeXT PROとは?』
1回目の脱毛はポロ期は起こりづらい?
また、ポロ期が来やすいHR式の照射方法であっても、必ずしもポロ期を実感出来る訳ではありません。
特にポロ期が無いように感じやすいのは、ヒゲ脱毛1回目のレーザー照射です。
レーザー脱毛は身体に熱ダメージを加える以上、トラブルもおこりえます。
人によっては、火傷してしまったり色素沈着をおこしてしまう体質も考えられますから、どのクリニックでも1回目の施術はパワーを抑えて照射をおこないます。
また、ヒゲの密度が濃い初期段階は、火傷のリスクも高いですし、レーザーのエネルギーも分散しますので、強く毛根にアプローチすることも出来ません。
ですので、徐々に段階を踏みながら、出力は上げていくものの、1回目はレーザーのパワーを抑えるため、ポロ期が起きないという事もありうるのです。
ほかに、ポロ期は気づいたらポロポロ抜け落ちているので、あまりヒゲの濃くない人は、ドバッと抜け落ちるような実感が無いこともあります。
ヤグレーザーはポロ期が起きやすい
ポロ期が起きづらい脱毛機もあるとお話しましたが、反対にポロ期が起きやすい脱毛機もあります。
それは、ヤグレーザーでの照射が出来る脱毛機です。
ヤグレーザーは、脱毛に使われるレーザーのひとつで、脱毛レーザーの中では波長が長いレーザーとなります。
波長が長い分、皮膚深部まで届きやすく、毛根の深い髭には良いとされていますが、黒色メラニンへの吸収率は低く効果をあげるには強く打たなければならないため、痛みが強いデメリットがあります。
基本的には、脱毛効率のいいレーザーではないため、クリニックとしては、ほかのレーザーで抜けきらなかった場合の仕上げとして使っている所が多いのですが、ポロ期は起きやすいため脱毛の効果が実感しやすい機種になります。
ヤグレーザーを指定できるクリニック
ゴリラクリニックでは、ジェントルヤグという、ヤグレーザーが照射できる脱毛機を導入しています。
そして、脱毛機は医院側が指定するクリニックが多い中、ゴリラクリニックは予約時に客自らが脱毛機種を指定する事も可能です。
ですので、どうしてもヤグレーザーで脱毛したい方はゴリラクリニックでの脱毛をおすすめします。
詳しくは公式サイトをご覧下さい。
ゴリラクリニック公式サイトリンク
筆者の場合はポロ期は来た?
筆者は、8年ほど前にヒゲ脱毛をおこない3年かけて脱毛を完了。
(現在は完全にツルツルをキープしています。)
脱毛機は、1ショットづつ打つ従来機ジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)を使用しました。
では、ポロ期が来たのかというと、脱毛1回目はほとんどポロ期は来ませんでした。
2回目以降は、ポロ期が来たものの、ポロポロ抜け落ちると感じるのは10~20本程度。
口コミでみるような「洗顔後にタオルで顔を吹くとヒゲがビッシリつく。」という事はなく、気づいたら毛量が減っていたという変化でした。
おそらく、寝ている間や、髭剃りの時にカミソリに引っかかるなど、知らぬ間に抜けていたのでしょう。
現在は、長期間ツルツルの状態が維持できていますし、ポロ期があまり実感できなかったからと言って脱毛できないわけではないようです。
まとめ
・蓄熱式脱毛機はポロ期が実感しづらい
・1回目の脱毛はポロ期が実感出来ないこともある
・ヤグレーザーはポロ期がおきやすい
ヒゲ脱毛をしたからと言って、ポロ期が必ず起こる訳ではありません。
特に蓄熱式脱毛機や1回目の脱毛ではポロ期は起こりづらくなっています。
そして、ポロ期の実感が少ないからといって、脱毛が出来ていない訳でもありませんし、反対にポロ期が来たからといって毛根が完全に破壊されているとも限りません。
ポロ期はあくまで、脱毛の過程で起こりうる現象で効果とイコールではないのです。
上で紹介したヤグレーザーも、ポロ期は起きやすいものの、脱毛効率がいいというわけではありませんから。
ですので、ポロ期が来なかったからといって過度に心配する必要はありません。
脱毛効果は回数を重ね徐々に現れるものですので、長い目で取り組みましょう。
関連記事:『ヒゲの永久脱毛にかかる回数と期間』